クリーンディーゼルで地球を守る

ディーゼル車の 役割と重要性

脱炭素化に向けて期待される 次世代自動車とディーゼル車

脱炭素化に向けて期待される次世代自動車とディーゼル車次世代自動車は、省エネルギー化、排出量削減、エネルギー多様化への対応という重要な役割を担っています。 中長期的には、石油依存からの脱却と脱炭素化の流れの中で、電気自動車(EV車)や燃料電池自動車(FCV車)の普及が期待されています。
しかしながら、それらの普及は、バッテリー技術、水素インフラ、車両コストなどの課題から、時間を要する状況にあります。

その一方で、ハイブリッド車(HV車)やプラグインハイブリッド車 (PHEV車) は、現在も技術的課題をクリアし、脱炭素化に向けた中核的な役割を担い続けています。 特に、ディーゼルエンジン車は、高い燃焼効率と、研究が進む合成燃料(e-fuel)の実用化により、環境負荷を低減しつつ、既存のインフラをそのまま活用できるという大きな強みがあります。
このメリットを活かし、ディーゼル車は持続可能な社会を支える内燃機関として、引き続き期待されています。

社会的メリット

環境(CO2)対策

1

走行距離における
CO2排出量の削減

ディーゼルエンジンはガソリンエンジンに比べ効率が良いため、同じ距離を走っても消費する燃料がおよそ3割少なく、排出するC02の量もその分軽減されます。

2

製油所(燃料製造段階)
におけるCO2排出量の削減

ディーゼルエンジンの燃料である軽油はガソリンより燃料製造段階におけるCO2排出量が各段に少量です。

エネルギー対策

ガソリン・軽油需要バランスの正常化

原油の製造過程からは、一定の割合で重油、軽油、ガソリンなどが自動的に生成されます。
ガソリンを必要量生産することで生じた余剰軽油を海外に輸出するという無駄も見られます。 また、工程を追加し、重油などからガソリンを生成することも行われていますが、このプロセスによりガソリン生成段階におけるCO2排出量をさらに押し上げています。

災害時・非常時に欠かせない ディーゼルエンジン車両

災害時の復興支援

災害に強く、復旧を支えるディーゼル重機の力

地震や台風、豪雨などの自然災害が頻発する日本。復旧支援の現場では、迅速かつ力強い対応が求められます。
その中で、ディーゼルエンジンを搭載した油圧ショベルやホイールローダーなどの重機は、災害直後から長期復旧まで、幅広い場面で活躍しています。

以下の動画では、実際の災害現場でディーゼル重機がどのように貢献しているかが紹介されています。
倒壊家屋の瓦礫撤去、浸水地域での土砂排出、道路啓開作業など、人力では困難な作業を短時間で処理する様子は、まさに“縁の下の力持ち”と呼ぶにふさわしいものです。

  • ディーゼル車が災害支援に選ばれる理由は、以下のような特性にあります。
  • ●高トルク・高出力:重負荷作業に対応し、瓦礫や土砂を力強く処理
  • ●燃費効率の高さ:長時間稼働が求められる現場での燃料消費を抑制
  • ●堅牢な構造:過酷な環境下でも安定した稼働を維持
  • ●燃料供給の柔軟性:災害時でも確保しやすいディーゼル燃料
  • ●メンテナンス性:現場での応急対応が可能なシンプル構造

このように、ディーゼルエンジンは効率性の向上と次世代燃料との融合により、環境負荷を低減しつつ、持続可能な社会を支える「進化する内燃機関」として、 次なる展開を迎えています。

これらの特性は、災害支援における即応力と持続力を支える重要な要素です。
また、自治体や自衛隊との連携、ボランティア団体への貸出・講習支援など、ディーゼル重機は社会的な貢献の場面でも活躍しています。

災害はいつ起こるかわかりません。だからこそ、備えとしての「ディーゼル重機やディーゼル車の重要性」を社会に広く伝えていくことが、私たちフジ技工の使命です。 復旧を支える力強いパートナーとして、これからもあらゆるメディアでディーゼル車の可能性をお伝えしていきます。

非常時への備え

災害時にトラック(物資輸送)、消防車、救急車、警察車両、ショベルカーやブルトーザー等の重機(道路等の復旧)が確実に機能するには、車両の燃料が重要です。
国土強靱化計画の一環として非常時災害に備え、その発生時には後方支援として、重機、トラック等の燃料補給が即出来るように備えています。

ガソリン 軽油
取扱い ガソリンは揮発性、引火性(=火災の危険性)が高く取扱いが難しい。
そのため、災害で給油所が機能しなくなると圏外から持ち込まれても車両に給油できず、事実上、供給ストップ状態に陥る。

災害対応や事業継続に深刻な支障が生じるといったことが、東日本大震災の被災地などで実際に発生。
軽油は性状が灯油と非常に近く、輸送・保管・取扱いが比較的容易である。
輸送 携行缶からの給油も可能だが、消防法上、運搬出来る量が厳しく制限されている。
保管 火災の危険性が高いため、やはり厳しく量的な制限がされている上、保管自体極力避けるよう指導されている。
トラックでの運搬 ドラム缶1本分、200Lまで 最大でドラム缶(200L)5本分(1,000L以下)の軽油を特別な資格や手続きがなくても運搬可能。
乗用車での運搬 金属製容器で22Lまで 消防法に適合した金属製容器、あるいはポリ容器に入れて携行することで、最大250Lまで運搬可能。

軽油はトラック・バス・作業車など軽油を用いる車両と燃料の融通しあえるというメリットも災害時には有効です。

全国ディーゼルポンプ振興会連合会による軽油備蓄活動

DP連(全国ディーゼルポンプ振興会連合会)は、社会貢献活動として軽油備蓄活動に取り組んでいます。
公的機関(地域の防災部署、災害対策本部等)の要請に応じて軽油を提供するための軽油の備蓄で、
全国9ブロックの会員が一丸となって2020年から活動を開始しています。
全国の会員が最大で100リットル、最小で80リットルの備蓄を目標としています。

軽油備蓄マップ

ユーザーメリット

近年、ディーゼルエンジンは排出ガスのクリーン化という面で大きな進化を遂げてきました。
それと同時に静粛性も驚くほど進化しています。
最新のクリーンディーゼルエンジンはクリーン、パワフル、エコノミーという特徴を併せ持った、高い次元での 環境対応型のエンジンといえます。